ここ数年、カーナビに取って代わりつつある「ディスプレイオーディオ」。少しでも車の購入費用を抑えるための手段としてディスプレイオーディオを選択しようか考えている方もいるかと思います。
筆者の考えとしては、ディスプレイオーディオは非常におすすめです。
本記事では筆者の使用経験をもとに、ディスプレイオーディオを選ぶメリット・デメリットを紹介します。カーナビと迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
※筆者が使用しているディスプレイオーディオは、パイオニア カロッツェリアFH-8500DVSになります。
ディスプレイオーディオの主な機能
ディスプレイオーディオの機能をざっくり説明すると、カーナビからナビ機能をなくしたものになります。
カーナビとして使う場合はお使いのスマホを接続し、オーディオ画面上で地図やナビアプリを開くことでナビ画面が表示されます。
目的地への経路を検索する場合はスマホ画面・オーディオ画面どちらでも検索することができます。
ディスプレイオーディオのメリット
地図の更新が必要ない
カーナビの場合は有料でデータを更新する必要がありますが、ディスプレイオーディオの場合、その必要がないのがメリットです(Google Maps等のアプリはアップデートする必要があります)。
特に、
- 新しくオープンしたお店への経路検索がしやすい
- 新たに開通した道路を利用した経路案内ができる
という点が大きなメリットかと思います。
新しくオープンしたお店や施設への経路検索がしやすい
例えば、新しくオープンしたラーメン店への経路を調べようとすると、カーナビの場合は住所を入力して経路を検索する必要があります。場合によっては検索した住所が出てこず、正確な経路を案内できないことがあります。
ディスプレイオーディオの場合はスマホを接続し、Google Mapsなどのアプリでルートを検索するだけです。
特に、Google Mapsを使用していると、「到着時には営業を終了している可能性があります」などといった案内も合わせて行われるため便利です。
新たに開通した道路を利用した経路案内ができる
古いカーナビを更新せずに利用している場合、新規に開通した高速道路を走行しているといわゆる「空を飛んでいる」現象が発生します。また、すでに廃道になっているルートを案内されるケースもあるかもしれません。
スマホアプリの場合は随時情報がアップデートされるため、このようなケースに当たることは少ないです。
カーナビより安い
ディスプレイオーディオはカーナビと比べて安価に購入できます。
一体型カーナビの場合、主力メーカー製にこだわるのであれば最低でも約6万円は見ておいた方がよいです。それよりも安い機種もありますが、数年落ちのため地図の情報が最新ではない可能性があることを留意しておいた方がよいでしょう。
一方、ディスプレイオーディオは主力メーカー製であっても約3万円で購入可能です。ディスプレイオーディオはスマホアプリの地図機能を使用してナビゲーションを行うため、発売日が多少古くても問題ないです。
(参考:「カーナビ 一体型」の検索結果|価格.com、「ディスプレイオーディオ」の検索結果|価格.com)
好みのナビアプリを画面上に表示できる
iPhoneユーザーであれば、純正の地図アプリを使用している方もいれば、Google Mapをインストールして使用している方もいるかと思います。
このように、よく使用しているアプリをナビ画面として使用することができます。
ディスプレイオーディオのデメリット
スマホのバッテリーが劣化しやすい
ナビゲーション機能を使う場合はスマホを有線接続するため、常に充電状態になります。
一方、スマホのバッテリーは一定回数充電したり、過充電したりすると劣化していきます。
したがって、ディスプレイオーディオでナビ機能を多用すると、スマホのバッテリーに負荷がかかり、劣化しやすくなります。
対策としては、
- 古いスマホをポケットWi-Fiやテザリングに接続し、ディスプレイオーディオに接続する
- 音楽再生しかしない場合はBluetoothで接続する
という方法が考えられます。
筆者の場合はナビ機能を使用する場合、古いスマホをテザリングして使用することがほとんどです。また、音楽再生のみを行う場合も上記のように行っています。
スマホのデータ通信量を使用する
さほど気にする量ではないですが、スマホアプリのナビ機能を使うため、スマホのデータ通信量を消費します。
契約している月間データ容量が小さい方は注意したほうがよいでしょう。
対策としては格安SIMに乗り換え、浮いた金額をデータ容量の増加に回すという方法が考えられます。
また、UQmobileユーザーの方は「My UQ mobileアプリ」を起動し、「節約モード」にするとデータ使用量を抑えることができます(筆者の経験上、ナビ機能への影響はほとんどないと感じています)。
スマホと音楽プレイヤーを同時接続できない機種もある
運転中に音楽をかける方も多いかと思いますが、ディスプレイオーディオ1台に対し、接続できるデバイスは1台のみの機種が多い印象です(FH-8500DVSも1台のみの接続です)。
そのため、ディスプレイオーディオ画面上に地図を表記しながら音楽を聴く場合、地図アプリを使用している機種から音楽を再生する必要があります。
そのため、運転中に音楽を聴くという方は、事前にスマホに曲を入れておく必要があります。
ディスプレイオーディオとカーナビはどっちがいい?
上記で解説した通り、ディスプレイオーディオにはメリット・デメリットがあります。
これを踏まえ、ディスプレイオーディオがオススメな人と、カーナビがオススメの人をまとめると、次の通りになります。
ディスプレイオーディオがオススメな人
ディスプレイオーディオをオススメできる人は次の通りです。
- 少しでも費用を抑えたい人
- Google Mapsなどスマホの地図アプリを多用する人
- スマホの通信データ容量に比較的余裕のある人
- スマホで音楽を聴く人
- スマホの買い替えスパンが短い人(2年おきなど)
- 古いスマホを音楽プレイヤーとして使用しており、テザリングやポケットWi-Fi等が利用できる人
やはり、ディスプレイオーディオは本体価格がカーナビよりも安いことが多いため、購入費用を抑えることが可能です。また、スマホの地図アプリをそのまま画面上に出力できるため、ブックマークしているお店等へのナビゲーションもスムーズに行うことができます。
スマホの劣化が早くなるというデメリットについて、⑤や⑥に当てはまる方は、スマホの劣化をさほど気にする必要はないと言えるでしょう。
カーナビがオススメな人
- 予算に比較的余裕がある人
- 月々のスマホ通信データ容量が小さい人(1GBなど)
- スマホのバッテリー状態を少しでも長持ちさせたい人
- スマホと音楽プレイヤーを分けて使用する人
予算に余裕があるのであれば、カーナビを選んでもよいでしょう。また、トヨタ純正ナビ(マルチメディア)など、Apple CarPlay・Android Auto対応の機種であればディスプレイオーディオと同様、地図アプリでのナビゲーションも可能です。
その他、契約しているスマホデータ使用量が小さい人や、常時有線接続するのが嫌な人は、カーナビを選択したほうがよいと言えるでしょう。
まとめ
スマホが普及した現代となっては、スマホのナビ機能で十分なことが多いです。
また、ディスプレイオーディオにもデメリットはありますが、本体価格の安さとマップの状態を常に最新に保てるというメリットはかなり大きいです。
カーナビと迷っている方はもちろんですが、既にマイカーにカーナビがついているものの、結局スマホでナビ機能を使うから実質オーディオとしてしか使用していないという方についても、車を買い替える際にはディスプレイオーディオを検討してみましょう。
コメントを残す