2025年5月23日、カローラクロスのマイナーチェンジ情報がトヨタから正式に発表されました。
約半年以上前からマイナーチェンジに関する様々な憶測が飛び交っていましたが、ついに正式情報が発表され、待ち遠しかったと感じている方も多いことでしょう。
本記事ではマイナーチェンジ後のカローラクロスの情報を、ざっくりとまとめてみました。
カローラクロスの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
また、グレードの比較については【新型カローラクロス】グレード比較!マイナーチェンジ後のおすすめグレードは?という記事にて詳細に記述しましたので、そちらも参考にしていただけたらと思います。
主な変更点
外観
マイナーチェンジ前


マイナーチェンジ後


Z(画像引用:トヨタ)


GR SPORT(画像引用:トヨタ)
外装は以前から噂されていたように、タイ仕様を彷彿させるようなフロントグリルになりました(ヘッドライトなど細かい差異はあります)。
また、「GR SPORT」のフロントグリルは欧州仕様のようなデザインとなっており、「GRカローラ」を彷彿させるようなデザインとなっています。
かねてから噂になっていた「Cマーク」についてですが、「G・S・Zグレード」についてはCマークは健在です。一方、「GR SPORT」に関してはCマークではなく、トヨタエンブレムが採用されています。
内装
マイナーチェンジ前


マイナーチェンジ後




内装については大きな変化点はありませんが、シフトレバー回りやフロントカップホルダーの形状などが変更されています。
特に、シフトレバー回りはピアノブラック調になっており、指紋は目立ちそうですが高級感があります。
また、Zグレードには、マイナーチェンジ前からシートヒーターが標準装備されていましたが、マイナーチェンジ後はシートヒーターに加えてシートベンチレーション(除湿機能)が標準装備になります。
運転席と助手席に装備されており、「HI」「MID」「LO」の3段階切替が可能となっています。これにより、夏場のジメジメ感の解消にも期待ができます。

その他


今回のマイナーチェンジでは、路面に車両の進行方向を示す矢印を路面に投影する「シグナルロードプロジェクション」が採用されます。
光源はオレンジ色の豆球みたいなLED(左写真の青矢印下)だそうです。このLEDが点滅することで、車両前方約3〜4m先の路面上に方向指示を表示することができます(右写真)。
主要諸元
基本的な諸元はマイナーチェンジ前とほぼ同様ですが、全長はマイナーチェンジ前よりも約3cm短くなっています。
搭載されているエンジンについても「G・S・Z」に関してはマイナーチェンジ前と変更ありませんが、「GR SPORT」に関しては現行プリウスに搭載しているエンジンと同形式のものを採用しています。
重量としては最大100kgの差ですが、「GR SPORT」のエンジン出力は他のモデルと比較して約1.55倍大きい出力を誇ります。
走行性能を重視するのであれば、「GR SPORT」を検討してみても良いかもしれません。
性能・スペック等
| 項目 | 数値(Zグレード) | 数値(GR SPORT) |
|---|---|---|
| 全長 | 4,455mm | 4,460mm |
| 全幅 | 1,825mm | 1,825mm |
| 全高 | 1,620mm | 1,600mm |
| ホイールベース | 2,640mm | 2,640mm |
| 車体重量 | 1,400kg(FF) 1,490kg(E-Four) | 1,500kg(E-Four) |
| 最小回転半径 | 5.2m | 5.2m |
| 排気量 | 1,797cc | 1,986cc |
| エンジン最高出力 | 98PS(72kW)/5,200rpm | 152PS(112kW)/6,000rpm |
| エンジン最大トルク | 14.5kg・m(142N・m)/3,600rpm | 19.2kg・m(188N・m)/4,400〜5,200rpm |
| フロントモーター 最高出力 | 95PS(70kW) | 113PS(83kW) |
| フロントモーター 最高トルク | 18.9kg・m(185N・m) | 21.0kg・m(206N・m) |
グレード・価格

グレード構成はエントリーモデルの「G」、上級モデルの「S」、最上級モデルの「Z」、スポーティーモデルの「GR SPORT」の全4グレード構成です。
今回のマイナーチェンジに伴いガソリンモデルは廃止され、ハイブリッドモデルに統一されました。
マイナーチェンジ前と比較すると「G」「S」は最大5万円の値上げに留まりますが、上位グレード「Z」は18〜23万円の値上げとなりました。
グレードと価格をまとめると、次の通りになります。
| グレード名 | 車両価格 | 価格変動 |
|---|---|---|
| GR SPORT | 389.5万円(E-Four) | – |
| Z | 343万円(FF) 368.9万円(E-Four) | +18万円(FF) +23万円(E-Four) |
| S | 298万円(FF) 323.9万円(E-Four) | ±0万円(FF) +5万円(E-Four) |
| G | 276万円(FF) 301.9万円(E-Four) | ±0万円(FF) +5万円(E-Four) |
※「G」・「S」・「Z」についてはマイナーチェンジ前のハイブリッドモデルとの比較
カラーバリエーションと選べるグレード

2025年のマイナーチェンジでは、全8色がラインナップされます。
白系色の「プラチナホワイトパールマイカ(089)」、灰系色「マッシブグレー(1L6)」を除き、一通りの色が一新される他、青系色が廃止になる代わりに茶色・ベージュ系色が登場するといったところが大きな変更点です。
特に、「マッドバス」は国産仕様車としては初めての色となります。筆者が現物を見た感想としては、「ベージュに近い、明るい茶色」という印象でした。
また、「G・S・Z」は全てモノトーン色となり、ブラックルーフ2トーンは廃止になりました。
一方、「GR SPORT」の場合、「メタルストリームメタリック(1K0)」「クリアベージュメタリック(4Y3)」「マッドバス(4Z2)」が選択できない代わりに、「プラチナホワイトパールマイカ(089)」「アッシュ(1M2)」「エモーショナルレッド2(3U5)」の3色がモノトーン色とブラックルーフ2トーンの2つ選択できます。
表にまとめると、次の通りとなります。
| 色名 | 選べるグレード | |
|---|---|---|
| 白系 | プラチナホワイトパールマイカ(089) | 全グレード |
| 灰系 | アッシュ(1M2) マッシブグレー(1L6) | 全グレード |
| 黒系 | ブラックマイカ(209) | 全グレード |
| 銀系 | メタルストリームメタリック(1K0) | G・S・Z |
| 赤系 | エモーショナルレッド2(3U5) | 全グレード |
| ベージュ系 | クリアベージュメタリック(4Y3) | G・S・Z |
| 茶系 | マッドバス(4Z2) | G・S・Z |
| 2トーン | ブラック(202)×プラチナホワイトパールマイカ(089) ブラック(202)×アッシュ(1M2) ブラック(202)×エモーショナルレッド2(3U5) | GR SPORT |
()内はカラーコードを示す。
まとめ

マイナーチェンジにより、「GR SPORT」が設定されたほか、カラーバリエーションも大幅に刷新されました。特に、フロントグリルのデザインについてはほぼ噂されていた通り、タイ仕様に近いものになりました。
また、Zグレードに関してはFF車は18万円、4WD車は23万円の値上げとなりましたが、シートベンチレーション(除湿機能)の標準装備など、機能面の充実化が図られました。
その他、ガソリンモデルは廃止となり、ハイブリッドモデルに統一されました。
一方、マイナーチェンジであることから、車両サイズやエンジン出力など性能面はほぼ変化ありません。
尚、ディーラーの方によると、正式発表当日の5月23日に注文をした方でも2026年2月納車、また、現状の受注ペースでいくと5月いっぱいで受注停止になる可能性があるとのことです。
したがって、公式サイトを見て「買い」と感じた方は、5月中に発注した方が良さそうです。
グレードの比較については【新型カローラクロス】グレード比較!マイナーチェンジ後のおすすめグレードは?という記事にて詳細に記述しましたので、そちらも参考にしていただけたらと思います。

