トヨタとの繋がりが深く、トランスミッションの製造で有名なアイシン(AISIN)から、カーバッテリーが販売されています。
ただ、発売は2024年5月と新しく、まだまだ口コミ数が少ない状況です。
本記事ではAmazonでのレビューをまとめてみましたので、購入を検討している方は参考にしていただけると幸いです。
アイシンってどんな企業?
アイシンは2021年、アイシン精機とアイシン・エィ・ダブリュが経営統合して発足した企業です。
経営統合前の組織であるアイシン精機は1965年設立であり、60年もの歴史のある企業です。
2023年1月〜12月における、自動車部品サプライヤー売上収益ランキングは世界でTOP10を誇っており、国内のみならず世界的にもシェアを誇る企業です。
主力製品は自動車用トランスミッションで、小容量FRオーバードライブ付4速オートマチックトランスミッションや、FR10速オートマチックトランスミッションなど、世界初のトランスミッションも多数開発しています。
2020年6月15日にアイシングループアフターマーケットの公式Instagramが開設されており、約4〜5年前からアフターマーケット事業にも注力していると考えられます。
ラインナップと価格
RED LABEL
RED LABEL(レッドラベル)は標準車・充電制御車用です。アイドリングストップ車には対応していない分、購入しやすい価格となっています。
Amazonで取り扱っているラインナップと価格は次の通りです。
JIS規格
- ●40B19L/R…4,380円~
- ●60B24L/R…7,480円~
- ●85D23R…9,129円~
- ●85D26R…9,380円~
- ●95D31L…10,500円~
- ●125D31L/R…13,800円~
EN規格(欧州車・一部の国産車)
- ●LN2…11,300円~
- ●LN3…12,300円~
- ●LN4…13,500円~
※2025年1月10日時点
あらゆるサイズのバッテリーを取り扱っており、価格も安価であるのが特徴と言えるでしょう。
GOLD LABEL
GOLD LABEL(ゴールドラベル)は標準車・充電制御車に加えて、アイドリングストップ車にも使用することができます。
Amazonで取り扱っているラインナップと価格は次の通りです。
- ●M-55,M-55R…7,405円~
- ●N-65…11,800円~
- ●Q-95…14,800円~
- ●S-105…16,800円~
※2025年1月10日時点
生産国・メーカーについて
生産地は韓国
上記画像の右側に「MADE IN KOREA」と印字がある通り、アイシンが販売しているバッテリーは韓国製です。
アイシンに限らず、近年の自動車用バッテリーは韓国製のものが多いようです。
したがって、韓国製であることを気にする必要性はあまりないと思われます。
メーカーはAQUA DREAMと同じ?
アイシンのバッテリーは自社製ではなく、別企業製のOEMです。どこのメーカーが受託製造しているか調べてみましたが、わかりませんでした。
ただ、アクアドリームと同じメーカーが作っている可能性が高いと考えられます。
その根拠について、2点お伝えします。
外観が似ている
まず、AQUA DREAMとアイシンRED LABELのイメージ画像を比較してみます(画像はどちらもB19R)。
AQUA DREAM(左)とRED LABEL(右)
両者を比較すると、ブランドのラベルこそ違いますが、本体上部の突起形状(ひだ状の部分)や取手の形状、インジケータの位置など、共通している箇所がいくつも見受けられます。
異なるメーカーが製造しているとすれば、ここまで外観が似ることはないと考えられます。
寸法が全く同じ
次に、両者の寸法差について、下記の表に示します。
サイズ | AQUA DREAM | RED LABEL |
---|---|---|
B19L/R | 222 x 187 x 127 9.5 kg(55) | 222 x 187 x 127 8.8 kg(40) |
B24L/R | 222 x 235 x 127 12.5 kg(75) | 222 x 235 x 127 11.6 kg(60) |
D23L/R | 220 x 231 x 172 15.6 kg(100) | 220 x 231 x 172 14.8 kg(85) |
D26L/R | 220 x 258 x 172 17.9 kg(110) | 220 x 258 x 172 15.8 kg(85) |
D31L/R | 220 x 303 x 172 20.5 kg(130) | 220 x 303 x 172 17.7 kg(95) 20.3 kg(125) |
・重さの後ろの()内は性能ランクの数字
表の通り、4種類とも、寸法は同一です。また、外観もラベル以外はほぼ同一に見えることから、アイシンバッテリーはアクアドリームと同一のメーカーが製造していると考えられます。
尚、どのサイズにおいてもAQUA DREAMの方が重くなっていますが、これはAQUA DREAMの方が性能ランクが高いからであると考えられます。
アイシンバッテリーの耐久性
アイシンのバッテリーが販売されたのは2024年5月となっており、正確な耐久性については未知数です。
ただし、アクアドリームと同じメーカーが製造していると仮定すれば、概ね3年は持つのではないでしょうか。
実際、Amazonでアクアドリームのレビューを調べてみると、「4年5ヵ月で寿命を迎えた」というレビューもありました。
Amazonでの評価・口コミ
2025年1月12日現在、Amazonでは★4.2を獲得しており、評価の高い商品であると言えます。
本記事では、参考になりそうなレビューをいくつか紹介します。
高評価のレビュー
★4以上の評価は140件と、83%の購入者が高評価を付けています(2025年1月12日時点)。
高評価を付けている購入者の声としては、アイシンから販売されいるという安心感と、価格の安さを評価している方が多いようです。
低評価のレビュー
★2以下の評価は18件と、9%の購入者が低評価を付けています(2025年1月12日時点)。
ただし、バッテリーあがりなどによる低レビューをしている件数は5件と、品質はさほど悪くはない商品なのではないかと考えられます。
アイシンバッテリーのコスパは?
アイシンのバッテリーはコストパフォーマンスに優れた商品です。
例として、アイシンで売れ筋の「RED LABEL・60B24L」と、国産バッテリーとして有名なパナソニック「caos・80B24L」、GSユアサ「ECO.R ハイクラス・70B24L」を比較してみます。
RED LABEL | caos | ECO.R ハイクラス | |
---|---|---|---|
形式 | 60B24L | 80B24L | 70B24L |
価格 | 7,480円 | 15,690円 | 12,700円 |
Amazon評価 | ★4.2 | ★4.6 | ★4.3 |
上記の通り、アイシンのバッテリーはGSユアサやパナソニック「caos」と比べ、約4〜5割安価に購入することができます。
また、Amazonでの評価も遜色少ないと言えます。
このことから、アイシンバッテリーはコスパに優れると言えます。
購入する際の注意点
適合性を確認しておく
自動車用バッテリーには様々な規格・サイズがあります。
適合しないサイズのバッテリーを購入してしまった場合、取り付けることができなかったり、不具合を起こしてしまったりする可能性が高くなります。
性能ランクは純正品と同等か、それ以上のものを選ぶようにしましょう。
また、アイドリングストップ車には必ずアイドリングストップ車対応のバッテリーを選ぶようにしてください。
(適合性について:バッテリーの型式と選び方|ジーエス・ユアサバッテリー)
突然のバッテリー上がりに備えておく
アイシンのバッテリーは「RED LABEL」・「GOLD LABEL」問わず、バッテリー液の補充が不要な「メンテナンスフリーバッテリー(以下、MFバッテリー)」です。
このバッテリーはバッテリー液(精製水)の補水が不要であり、メンテナンスが容易という特徴があります。
一方、MFバッテリーは突然寿命を迎えるという特徴があります。これは、ブランド問わず、MFバッテリーの宿命だそうです。
使用環境などにもよりますが、使用から2~3年が経過したら寿命を迎える確率が上がりますので、ジャンプスターター等を常備しておくと安心です。
下記の動画も参考になりますので、気になった方はぜひ見てください。
まとめ
アイシンのバッテリーは2024年5月に発売されたばかりです。
耐久性や寿命についてはこれからと言えそうですが、通常であれば約3年は使用できるのではないかと考えられます。
また、国産ブランドとしては有名メーカーであるにも関わらず、他のバッテリーよりもかなり安価に購入することができます。
Amazonでの評価も高く、コストパフォーマンスにも優れたバッテリーです。
バッテリー交換の際、候補として入れても良いのではないでしょうか。
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