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初代アルトラパン(HE21S型)ってどんな車?Xで話題になったあの車を紹介!

今から20年以上前に発売された、初代アルトラパン(HE21S型)ですが、X(旧Twitter)にて号泣必至の漫画が爆発的に拡散されたことにより話題を呼んでいます。

衝撃的な結末の余り、感情移入してしまったというコメントが多く見受けられる投稿となっており、愛車に置き換えると心を傷めてしまうような内容となっています。

本記事では、Xにて話題を呼んでいる初代アルトラパンについて紹介していきます。

初代アルトラパンの特徴

(画像引用:スズキグーネット

個性的な箱型デザイン

初代アルトラパンのデザインは、ボディーには丸みのある個性的な箱型フォルムを採用し、細部にも暖かさと合理性を表現した丸い緩やかな長方形を統一のイメージとして仕上げられたデザインとなっています。

また、外観や内装部品には家電や家具、雑貨等を連想させる生活感のある親しみやすいデザインを採用し、機能面でも静粛性や乗り心地の良さ、使い勝手の良さに配慮し、「自分の部屋にいるようなくつろぎと心地よさ」を追求したモデルとなっています。

12色と多彩なボディーカラー

車体色は全12色設定されており、内装色は車体色に合わせて「アプリコット」・「ネイビーブルー」の2色を設定しています。

また、インストルメントパネルにはホワイトとシルバーのカラーコンビネーション(Gはホワイト塗装のみ)を採用しています。

新感覚でデザインした外観・内装にふさわしいカラーコーディネイトを採用することにより、高感度な若者にマッチするファッショナブルな仕様となっています。

広く快適な室内空間

(画像引用:カーセンサー

全高を1,505mm(2WD車)と低めの車高でありながらも、室内高は1,255mm、シート高を前席535mm、後席605mmとそれぞれ少し高めに設計されており、頭上周りの空間にゆとりを持たせています。

また、リヤシートをできるだけ後方にレイアウトしているため後席の足元のスペースを確保するだけでなく、室内有効長も2002年当時FF軽乗用車でNo.1のMRワゴンと同じ1,655mmを確保しています。

更に、フロントシートにはフルフラット機構を採用しており、より快適に休息を取る事ができるようになっています。

リヤシートにはリクライニング機構(7段階8ポジション)を採用しており、また、シート左右いずれかのレバーを操作するだけで、ワンタッチでリアシート全体を倒すことができる機構となっています。

(引用:鈴木株式会社ー広報

スペック・グレード設定

スペック

項目数値
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,495〜1,515mm
1565mm(キャンバストップ)
ホイールベース2,360mm
車体重量780〜850kg
最小回転半径4.2m
最高出力NA:54PS(40kW)/6500rpm
ターボ:60PS(44kW)/6000rpm
SS(ターボ):64PS(47kW)/6500rpm
排気量658cc
過給機自然吸気
ターボ
駆動方式FF
4WD
トランスミッション4AT
5MT(「SS」のみ)

初代アルトラパンは780〜850kgと軽量であり、その軽量なボディーに54馬力(ターボモデルは64馬力)のエンジンを組み合わせたモデルとなっています。

また、全高も「キャンバストップ」以外は1,495〜1,515mmと低めに抑えられており、低重心設計になっていると言えるでしょう。

また、最小回転半径4.2mと、取り回しが良いのも特徴です。

グレード構成(主なもの)

  • G(ベースグレード)
  • X(上位グレード)
  • X2(上位グレード・ホワイトルーフ2トーン)
  • SS(スポーツグレード)
  • L(丸目が特徴)
  • ターボ(グリルが黒色なのが特徴)
  • モード(特別仕様車)

初代ラパンはグレードが多岐にわたっており、グレードによってスペックやカラー、デザイン等が異なります。

(引用:グーネットWikipedia

価格相場(2025年12月現在)

初代アルトラパンの中古車価格は様々で、安いものでは5万円から、高いものだと約140万円程度するものまであります。

特に、修復歴のないMT車(ラパンSS)は最低でも約40万円からとなっており、4WDのMT車となると更に高くなります。

一方、グレード・トランスミッションにこだわらないのであれば、約20万円から4WD車が購入できるような価格帯となっています。

ただし、今となっては古い車ですので、状態によっては修理に費用がかかる可能性も高いでしょう。

(参考:カーセンサー

作中に登場したラパンのグレードは?

ヘッドライトの形状が四角いことから「SSではない」ことや、水色のボディーにホワイトルーフであること、フロントグリルのデザイン等から、2002年〜2005年式の上位グレードである「X2」である事が推測されます。

また、ボディーカラーは水色系である「ムスクブルーメタリック」もしくは「レイクブルーメタリック」と思われます。

また、作中から「4WD」である事がわかります。

(参考:アルトラパン(スズキ)の歴代モデル・グレード別カタログ情報|グーネット

まとめ

初代アルトラパンは若い女性をターゲットとし、個性的なデザインと多彩なカラーバリエーションが特徴的な車となっています。

また、ラパンSSというスポーツグレードも設定されており、女性だけでなく運転の好きな男性にも愛されているモデルとなっています。

尚、Xで話題になった漫画のモデルとなるアルトラパンのカラー・グレードについてはそれぞれ「X2」の「ムスクブルーメタリック(ホワイトルーフ2トーン)」または「レイクブルーメタリック(ホワイトルーフ2トーン)」ではないかと思われます。

まだまだ街中でも見かけますが、今となっては古い車となっています。

今所有されているオーナーさんは、ぜひ大事に乗っていただけたらと思います。

ABOUT ME
R.Gray
車好きの20代です。趣味はドライブ、旅行、ゲームなど。MT車の運転や車、用品類のレビューなど、車に関する様々なことを発信していきます。