「みんカラ パーツ・オブ・ザ・イヤー」バッテリー部門4年連続で第1位を獲得した、BOSCH Hightec Premium(ボッシュ ハイテックプレミアム)。
Amazonでベストセラーとなっている、パナソニック「Caos(カオス)」と比較されることの多いバッテリーです。
一方、自動車のバッテリーは様々なメーカーから販売されていますが、価格や品質など、購入する際にはつい悩んでしまうもの。
筆者も2022年4月頃、愛車(現在は家族が使用)のバッテリー交換を行いましたが、どのバッテリーを購入しようか、また、どこで購入しようか考えたものです。
価格なども考えた末、選んだのが今回紹介する「BOSCH ハイテックプレミアム」でした。
本記事では筆者自身が2年半以上使用した経験も踏まえ、BOSCH ハイテックプレミアムについて評価していきます。
また、Amazonでのレビューも併せてまとめてみましたので、購入を検討している方は参考にしていただけると幸いです。

BOSCHってどんな企業?
BOSCHはドイツに本社を置く企業で、自動車部品や電動工具、家電などを製造しています。
2022年の従業員数は約60か国に約42.1万人(2022年12月31日現在)、売上高は882億ユーロ(約12.2兆円)となっており、従業員数・売上共に規模の大きい企業となっています。
また、外国を含むほぼすべての自動車メーカーがボッシュの取引先となっており、自動車業界において重要な役割を担っている企業と言えます。
100年以上もの歴史がある老舗企業であり、1886年(明治19年)にロバート・ボッシュが、ドイツ・シュトゥットガルトにて創業したのが始まりです。

日本にビジネス展開されたのは1911年(明治44年)。横浜のアンドリュース・アンド・ジョージ商会が、ボッシュの日本総代理店になったのが始まりです。
日本国内にサービス展開されてから113年と、国内でも関わりの長い企業となっています。
2024年現在、日本国内においては、自動車関連事業による売り上げが90%以上を占めています。

引用:会社の沿革 | 日本のボッシュ・グループ、日本のボッシュ・グループの沿革、ボッシュの強み|【BOSCH】ドイツ外資系の自動車業界、新卒採用【公式】
ハイテックプレミアムの特徴

冒頭でも説明した通り、BOSCHハイテックプレミアムは「みんカラ パーツ・オブ・ザ・イヤー」バッテリー部門4年連続で第1位を獲得した実績があります。
また、ハイテックプレミアムは、JIS (SBA S0101) 規格に準じたバッテリーとなっており、アイドリングストップ車を含む多くの国産車に使用することができます(60B19L/R除く)。
また、長寿命・完全メンテナンスフリーバッテリーとなっています。
Amazonでの売れ筋は「S-95/130D26L」「M-42/60B20L」となっており、軽自動車用として定評があるようです。
Amazonでの取扱いラインナップと価格
Amazonで取り扱っているラインナップは全部で14種類あります。また、ハイテックプレミアムは基本的にアイドリングストップ車に対応していますが、「HTP-60B19L・HTP-60B19R」はアイドリングストップ車には対応していないため、注意が必要です。
Amazonで取り扱っているラインナップと価格の対応は次の通りです。
アイドリングストップ車・充電制御車・標準車用
- ●HTP-K-42R/60B19R…8,291円~
- ●HTP-K-42/60B19L…8,641円~
- ●HTP-M-42R/60B20R…8,277円~
- ●HTP-M-42/60B20L…8,277円~
- ●HTP-N-55R/80B24R…16,400円~
- ●HTP-N-55/80B24L…16,037円~
- ●HTP-Q-85R/115D23R…21,400円~
- ●HTP-Q-85/115D23L…19,696円~
- ●HTP-S-95R/130D26R…23,498円~
- ●HTP-S-95/130D26L…18,980円~
- ●HTP-T-110R/145D31R…24,493円~
- ●HTP-T-110/145D31L…22,940円~
充電制御車・標準車用(アイドリングストップ車非対応)
- ●HTP-60B19R…8,454円~
- ●HTP-60B19L…6,909円~
※2025年2月25日時点
あらゆるサイズのバッテリーを取り扱っており、価格も安価であるのが特徴と言えるでしょう。
ハイテックプレミアムのオススメポイント
アイドリングストップ車用バッテリーとしては安価

多くのバッテリーでは「充電制御車用」と「アイドリングストップ車用」とで分かれています。
しかし、ハイテックプレミアムは充電制御車とアイドリングストップ車のどちらでも使用することができます(60B19L/R除く)。
筆者の場合、アイドリングストップ車のスイフト(ZC72S)に取り付けて2年10ヶ月が経過しましたが、2025年2月時点では特段不具合もなく使用することができています。
インジケーターがあり、状態確認が容易

インジケーター付きのバッテリーは多くのメーカーが販売していますが、BOSCH製バッテリーにもインジケーターが付いています。
BOSCH製の場合、緑表示が「良好」、黒表示が「要充電」、白表示が「要点検」となっています。
筆者の場合、緑表示(良好)しか見たことがありませんが、白表示(要点検)となったときが寿命と判断してもよいでしょう。
このように、テスターなどがなくても、一目で状態確認できるのはいいですよね。
補水不要で管理しやすい

純正のバッテリーや安価なバッテリーの多くは、定期的にバッテリー液(精製水)の補充が必要です。
万が一、バッテリーの液量が最低液面線以下のままで使用してしまった場合、内部劣化により、爆発に至る可能性が高くなるそうです。
しかし、BOSCH製バッテリーの多くは液栓がなく、補水が不要な構造となっています。
そのため、メンテナンス性にも優れたバッテリーと言えます。
持ち手が付いており、交換がラク

BOSCH ハイテックプレミアムには画像のように、持ち手が付いています。
バッテリーは10~20kgの重さがあるため、この持ち手は交換作業時に重宝します。
また、この持ち手は倒すことで上面がフラットになるため、ステー(固定用金具)と干渉する心配もありません。
性能とは関係ない部分ではありますが、このように作業性も考慮されているのは嬉しいポイントです。
Caosよりもラインナップが豊富で安価
パナソニックの「Caos」と比較すると、アイドリングストップ車用としてはラインナップが豊富であり、価格も安価であるのが特徴です。
下記の表に、ハイテックプレミアムとCaosの価格について示します(価格はいずれもAmazonでの販売価格、2025年2月25日時点)。
サイズ | ハイテックプレミアム | Caos |
---|---|---|
K-xx・K-xxR | 8,291円~ | 取扱いなし |
M-xx・M-xxR | 8,277円~ | 13,333円~ |
N-xx・N-xxR | 16,037円~ | 18,980円~ |
Q-xx・Q-xxR | 19,696円~ | 21,000円~ |
S-xx・S-xxR | 18,980円~ | 22,790円~ |
T-xx・T-xxR | 22,940円~ | 取扱いなし |
寿命・耐久性
耐久性については賛否両論ですが、Amazonでのレビューを見る限り、通常通りに使用していれば3~5年は概ね持つと考えてもよいでしょう。
3大ECサイト(Amazon・楽天市場・ヤフーショッピング)での評価を調べてみると、Amazonでは★4.4、楽天市場では★4.5〜4.8、ヤフーショッピングでは★4.72と、非常に評価も高いです。
一方、「HTP-60B19L/R」についてはやや悪い評価が目立ちましたので、軽自動車向けに購入する予定の方は、本記事で紹介するレビュー以外も参照してもらえればと思います。
評価の高いレビュー
評価の低いレビュー
3〜5年間、トラブル無しで使用できたというレビューがある一方、1年半で交換が必要になったというレビューも見受けられました。
また、Amazonや楽天市場での低い評価として、製造から半年以上経過しているなど、古い製品が送られてきたというレビューが多く見受けられました。
このような事を防ぐために、出品者の評価もよく確認しておいた方がいいでしょう。
適合サイズの調べ方
バッテリーには様々なサイズ・規格があるため、適合品を選ぶ必要があります。
適合しない品番を選んでしまうと取り付けることができなかったり、取り付けられても正常に機能しない可能性があります。
適合品の選び方を下記に説明しますので、参考にしてみてください。
- 車種別適合品サーチにアクセス
- 国産車>バッテリーと進み、「国産車用バッテリー」を選択
- メーカーを選ぶ
- 本サービスをご利用の皆様への画面にて、「同意する」を選択
- 車種を選ぶ
- 適合モデルが表示される
また、ジーエス・ユアサの「バッテリーの型式と選び方」のページに、バッテリーの選び方について非常に分かりやすく解説してありますので、そちらもご確認ください。
購入する際の注意点
適合性を確認しておく
自動車用バッテリーには様々な規格・サイズがあります。
適合しないサイズのバッテリーを購入してしまった場合、取り付けることができなかったり、不具合を起こしてしまったりする可能性が高くなります。
性能ランクは純正品と同等か、それ以上のものを選ぶようにしましょう。
また、アイドリングストップ車には必ずアイドリングストップ車対応のバッテリーを選ぶようにしてください。
(適合性について:バッテリーの型式と選び方|ジーエス・ユアサバッテリー)
輸入車には基本的に使用できない
BOSCH ハイテックプレミアムは国産車向けです。
「EN規格」を採用している欧州車や一部の国産車には使用できませんのでご注意ください。
※EN規格を採用しているBOSCH製バッテリーとして、「BKACK AGM」や「BLACK EFB」があります。
↓↓輸入車・一部の国産車向け↓↓


軽自動車用に購入する際は、品番間違いに注意
Amazonでのレビューでちらほら見られるのが、軽自動車のアイドリングストップ車用に「HTP-60B19L・HTP-60B19R」を購入しているパターンです。
この2品はアイドリングストップに対応していませんので、万一、アイドリングストップ車に使用してしまうと、短期間でバッテリーが上がってしまう可能性があります。
アイドリングストップ付きの軽自動車用に購入する方は、「HTP-K-42R/60B19R・HTP-K-42/60B19L」、「HTP-M-42R/60B20R・HTP-M-42/60B20L」のうち、適合するものを調べて選んでください。
突然のバッテリー上がりに備えておく
BOSCH ハイテックプレミアムは、バッテリー液の補充が不要な「メンテナンスフリーバッテリー(以下、MFバッテリー)」です。
MFバッテリーはバッテリー液(精製水)の補水が不要であり、メンテナンスが容易という特徴があります。
一方、MFバッテリーは突然寿命を迎えるという特徴があります。これは、ブランド問わず、MFバッテリーの宿命だそうです。
使用環境などにもよりますが、使用から2~3年が経過したら寿命を迎える確率が上がりますので、ジャンプスターター等を常備しておくと安心です。
\モバイルバッテリーとしても使える!/

また、下記の動画も参考になりますので、気になった方はぜひ見てください。
まとめ

BOSCH ハイテックプレミアムは「みんカラ パーツ・オブ・ザ・イヤー」バッテリー部門4年連続で第1位を獲得した実績があります。
また、3大ECサイト(Amazon・楽天市場・ヤフーショッピング)での評価を調べてみると、Amazonでは★4.4、楽天市場では★4.5〜4.8、ヤフーショッピングでは★4.72と、非常に評価も高いです。
BOSCHは知る人のみぞ知っているというブランドではありますが、企業としての歴史も長いです。
さらに、アイドリングストップ車用としては人気の高い「Caos」よりも安価ですし、耐久性についても3~5年使用できたとのレビューもあることから、アイドリングストップ車用のバッテリーとしてはコストパフォーマンスにも優れていると言えるでしょう。
アイドリングストップ車用の交換用バッテリーとして、候補に入れても良いのではないでしょうか。

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