車検証の住所変更手続きは、住所が変わってから15日以内に行わなければならないとされています。一方、この手続きは手間がかかるため、計画を立てるのも一苦労します。
筆者も最近、県外への引越しを行ったため、その手続きを行ってきました。この経験を本記事にまとめましたので、引越し予定の方や、既に引っ越しされた方も参考にしてもらえればと思います。
(任意・管轄が変わる場合)希望ナンバー申請をする
引越し先が元の住所と異なる管轄の場合、ナンバープレートが変わります。この、「管轄が変わる」というのは次のパターンです。
- 県外に引越す場合
- 同じ都道府県内でも、異なる管轄に引越す場合(姫路ナンバーから神戸ナンバーなど)
管轄が変わるかどうかはこちらから調べることができます。
希望ナンバーをつけたい場合、名義変更の前に希望ナンバーを申請します。その際には手元に車検証を準備してください。また、自動車検査証記録事項がある場合、そちらも準備するとよりスムーズに希望ナンバーを申請することができます。
希望ナンバーを申請する場合は、希望ナンバー申込サービスにアクセスし、「申込・各種変更」から申請することができます。
希望ナンバーは、入金してから概ね1週間で交付することができます。
必要書類を準備する
住所変更に必要な書類は以下の通りとなります。
- 自動車検査証(車検証)
- 使用者の住所を証する書面(住民票など)
- ナンバープレート(軽自動車の場合)
- 車庫証明書(普通車の場合)
- 希望番号の予約済証(希望ナンバーを申請した場合)
- 字光式車両番号指示願(字光式ナンバーを希望する場合)
上記のうち、住所変更前までに自分で準備する必要のある書類は「使用者の住所を証する書面」、「車庫証明書」になります。
希望番号の予約済証・字光式車両番号指示願は、名義変更の当日に運輸支局や軽自動車検査協会で受け取ることができるため、事前準備は不要です。
必要書類の詳細は、下記のページから確認することができます。
- 普通車:氏名・住所・使用の本拠の位置等の変更の必要書類
- 軽自動車:住所変更(引越し) | 各種手続き
役所に行き、住民票の写しを発行してもらう
名義変更の際には「使用者の住所を証する書面」が必要になります。この書面として使用できるものが
- 住民票の写し(マイナンバーが記載されていないもの)
- 印鑑(登録)証明書
になります。
上記のどちらかを準備すれば大丈夫ですが、発行してから3ヶ月以内のものが必要になります。
また、住民票の写しはコピー機で印刷したものも使用できますが、写真で撮ったものは使用できませんので注意してください。
車庫証明書を取得する(普通車)
普通車の場合は警察署に行き、車庫証明書を取得する必要があります。
車庫証明書を取得する手順は次のステップで行います。
- (賃貸・契約駐車場の場合)不動産会社などから、サイン入りの「保管場所使用承諾証明書」、「所在図及び配置図」を受け取る
- 銀行窓口などで、収入証紙を購入する(一部都道府県は不要)
- 警察署に行き、必要書類を記入する
- 約1週間後に再度警察署に行き、車庫証明書を受け取る(要電話確認)
車庫証明書が完成したかどうかについては、警察署からは基本的に連絡してこないため、事前に電話確認してから受け取りに行くことをおススメします。
また、警察署でも免許証の住所変更を行っていることが多いため、免許証の住所変更を行っていない方は同時に済ませてしまう方がよいでしょう。
運輸支局・軽自動車検査協会に行き、手続きする
必要書類を準備したら運輸支局(普通車)、軽自動車検査協会に出向き、名義変更を行います。
受付に行き、係員の指示に従って手続きを行うと、新しい車検証とナンバープレートが交付されます。
普通車の場合はナンバーが変わる場合は現地でナンバープレートの付け替えを行うため、住所変更を行う車で向かう必要があります。
また、基本的に土日祝日および年末年始は営業していないため、注意が必要です。
新たに受け取ったナンバープレートを取り付ける
新たに交付されたナンバープレートを取り付け、正式に公道を走行することができるようになります。
ナンバープレートを付け替えたら、自賠責保険・任意保険の変更手続き(ナンバー、名義人、住所など)も忘れずに行ってください。
また、ETC車載器を搭載している方はカー用品店などに行き、そちらの再セットアップも忘れずに行ってください。
ETCの再セットアップができる店舗はこちらから調べることができます。
まとめ
車検証の住所変更の手順をまとめると、以下の通りとなります。
- (任意・管轄が変わる場合)希望ナンバーを申請する
- 車庫証明書を取得する
- 必要書類を準備する
- 運輸支局や軽自動車検査協会で手続きを行う
尚、引越し時には車検証以外にも、様々な手続きをする必要があります。詳細については下記の記事で一覧としてまとめていますので、そちらも参照してもらえればと思います。
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