ここ数年、メルカリやジモティなど、販売店を介さずに自動車を購入する方法が増えていますが、その流れや必要となる手続きがわからず断念する方も多いかと思います。
本記事では筆者の体験談をもとに、個人売買で車を購入する際の流れをまとめましたので、参考にしてもらえればと思います。
現車確認の日程調整・商談をする
メルカリ等で物を購入したことのある方なら分かるかと思いますが、自動車の場合も基本的には出品者と商談することになります。
商談の内容は様々ですが、基本的には
- 車両の状態や整備記録等の質問(写真や商品説明では分からない所を中心に)
- 値段交渉
- 現車確認の日程調整
などを行います。尚、現車確認は後々のトラブルを避けるためにもしておいた方が無難です。
個人売買で自動車を購入する際の注意点については、下記のページも参考にしていただけると幸いです。
車検証と申請依頼書を受け取る(地域が変わる場合はナンバープレートも)
商談が成立したら、下記の書類を旧所有者から受け取ります。
- 車検証
- 自動車検査証記録事項(あれば)
- ナンバープレート×2(管轄が変わる場合)
- 申請依頼書
後ほど説明する「名義変更」や「希望ナンバー申請」に必要となりますので、必ず受け取ってください。
また、「管轄が変わる」というのは次のパターンです。
- 車を保管する都道府県が変わる場合
- 同じ都道府県内でも、異なる管轄で保管する場合(姫路ナンバーから神戸ナンバーなど)
管轄が変わるかどうかはこちらから調べることができます。
また、出品者としては購入者に個人情報を渡すことになるため、これらの書類・ナンバープレートを受け取る際には預かり金として、数万円準備しておいた方が良いでしょう(その場で支払い総額を渡した場合は基本的に不要です)。
商談後にそのまま運転して帰る場合、任意保険をかけ忘れないよう注意してください。また、貨物車(軽トラやバンなど、1・4ナンバーの車)はワンデイ保険が掛けられないことも注意してください。
希望ナンバー申請をする(希望する場合)
希望ナンバーをつけたい場合、名義変更の前に希望ナンバーを申請します。その際には手元に車検証を準備してください。また、自動車検査証記録事項がある場合、そちらも準備するとよりスムーズに希望ナンバーを申請することができます。
希望ナンバーを申請する場合は、希望ナンバー申込サービスにアクセスし、「申込・各種変更」から申請することができます。
希望ナンバーは入金してから概ね1週間で交付することができます。
必要書類を準備する
名義変更に必要な書類は以下の通りとなります。
- 自動車検査証(車検証)
- 使用者の住所を証する書面(住民票など)
- ナンバープレート
- 申請依頼書
- 希望番号の予約済証(希望ナンバーを申請した場合)
- 字光式車両番号指示願(字光式ナンバーを希望する場合)
上記のうち、名義変更前までに購入者が自分で準備する必要のある書類は「使用者の住所を証する書面」になります。
希望番号の予約済証・字光式車両番号指示願は、名義変更の当日に軽自動車検査協会で受け取ることができるため、事前準備は不要です。
必要書類の詳細はこちらから確認することができます。
役所に行き、住民票の写しを発行してもらう
名義変更の際には「使用者の住所を証する書面」が必要になります。この書面として使用できるものが
- 住民票の写し(マイナンバーが記載されていないもの)
- 印鑑(登録)証明書
になります。
上記のどちらかを準備すれば大丈夫ですが、発行してから3ヶ月以内のものが必要になります。
また、住民票の写しはコピー機で印刷したものも使用できますが、写真で撮ったものは使用できませんので注意してください。
軽自動車検査協会に行き、手続きする
必要書類を準備したら軽自動車検査協会に出向き、名義変更を行います。
受付に行き、係員の指示に従って手続きを行うと、新しい車検証とナンバープレートが交付されます。
尚、基本的に土日祝日および年末年始は営業していないため、注意が必要です。
旧所有者の使用地の役所に連絡し、税止めの手続きをする
名義変更後、旧所有者に納税通知書が届かないよう、旧所有者の住まいの役所に税止めの手続きを行う必要があります。
主な手続きとしては、
- 役場の税務課等に電話
- 軽自動車税申告書の写しをFAXまたは郵送(市町村による)
になります。
尚、この手続きは軽自動車検査協会の手続き中に代行してもらうことも可能ですが、その場合は手数料として800円程費用が必要になります。
自分で行った場合は電話通信費とコンビニのFAX送信料程度ですので、自分で行った方が費用を抑えることができます。
新たに受け取ったナンバープレートを取り付ける
新たに交付されたナンバープレートを車体に取り付けると、正式に公道を走行することができるようになります。
ナンバープレートを付け替えたら、任意保険の変更手続き(ナンバー、名義人、住所など)も忘れずに行ってください。
まとめ
自動車の個人売買のメリットは何と言っても「安く購入できる」ことです。また、気に入った車両を探しやすくなることもメリットと言えるでしょう。
商談や現車確認、名義変更などのスケジュール調整が大変だったり、慣れない手続きを行う必要があったりしますが、個人売買で自動車購入を検討されているのであれば、一度チャレンジしてもらえればと思います。
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