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個人売買で自動車を購入するときの注意点

本記事には商品プロモーションを含みます

ヤフオクを始め、メルカリやジモティ、カババなどのサービスが普及したことにより、近年では個人売買で自動車を売買しやすい環境になってきました。

個人売買は、ディーラーや中古車センター等で購入するより、安く車両を入手しやすいというメリットがあります。

一方、販売者が「個人」である以上、購入後のアフターサービスがないなど、注意する必要があります。

本記事では、ヤフオクやジモティで自動車を購入した筆者の経験をもとに、個人売買の注意点を解説していきます。

個人情報の取り扱いに注意する

まず注意したいのが、個人情報の管理です。

個人売買で自動車を購入する際、軽・普通車問わず「名義変更」を行う必要があります。

名義変更は購入者が行うことが多いかと思いますが、名義変更時には車検証が必要になります。

車検証には旧所有者(販売者)の住所が記載されています。万一、車検証を紛失してしまうと名義変更がスムーズに行えないだけでなく、個人情報の流出にまでつながってしまう恐れがあります。

したがって、名義変更が完了するまで、必要書類を紛失しないよう気をつける必要があります。

また、取引相手が信用できそうかを見極める必要があります。これを見極めるには、ヤフオクやメルカリなどのアカウント評価がどれだけ高いかを見ておいた方がよいでしょう。

現状販売が基本であることを理解しておく

現状販売とは、車両に何らかの不具合があったとしても、そのままの状態で販売することを指します。

また、ヤフオクでは多くの場合、「現状販売に理解のある方のみ入札をお願いします」等の文言が書かれています。

つまり、「出品者が見落とした不具合が後から見つかっても、文句は言わないでね」ということになります。

少しでもリスクを下げるには、入札・購入前に以下のことを確認しておいた方が良いかと思います。

  • 外観状態
  • 内装状態(天井の垂れ、シート破れなど)
  • 修復歴の有無
  • エンジンのかかり具合
  • 曲がる・止まるに差し支えないか
  • エアコンの効き具合
  • タイミングベルト交換歴
  • バッテリー状態・交換歴
  • タイヤの製造年・溝の残り具合
  • (MT車)クラッチに滑りはないか
  • (AT車)トランスミッションに違和感はないか
  • (ターボ車)加速は良好か

現車確認を行うのがベストですが、厳しいようであれば写真を送付してもらったり、出品者に質問したりするなど、不明な点は少しでも解消するようにしてください。

車検が切れていないか確認する

個人売買で出品されている車の中には、車検切れの状態で出品されている固体もあります。

積車で引き取りに行くのであれば問題ないですが、多くの場合は自走による引き取りを希望するかと思います。

車検が期限内であれば1day保険等を掛け、自走による引き取りができますが、車検切れの場合は一般的には保険に加入することができません

万一、車検切れの車両を購入する場合は、車検を通してもらえないかを出品者に交渉するようにしましょう。

ただし、その場合は別途車検代+整備費用が必要になるため、個人売買で車両を購入してもあまり安くならないかもしれません。

筆者も車検切れの普通車をヤフオクで購入したことがありますが、下記の金額が別途かかりました。

  • 車検代行費:33,000円
  • 重量税:37,800円
  • 自賠責保険:17,650円
  • 車庫証明:3,000円
  • ナンバープレート代:2,000円
  • 登録手数料:11,000円
  • 月割自動車税:34,000円

計:142,450円

車検切れの車両を購入する場合、車両価格に加え、最低でも15万円程度必要になることが分かります。

車検切れの場合、むしろ高くつくことも…

必要書類が揃っているか確認する

個人売買で自動車を購入した場合、名義変更が必要になります。

また、後ほど解説しますが、自賠責保険証も必要になります。

以下の書類は名義変更や車検時などで必要になりますので、必ず受け取ってください。

軽・普通車問わず必要な書類

  • 車検証
  • 自動車検査証記録事項(あれば)
  • 自賠責保険証

軽自動車の場合に必要な物

  • ナンバープレート×2(管轄が変わる場合)

普通車の場合に必要な物

  • 旧所有者の印鑑証明書(発行日から3ヶ月以内のもの)
  • 譲渡証明書(実印を押印したもの)
  • 委任状(実印を押印したもの)

上記の書類等のほとんどが、名義変更に必要になります。

また、自賠責保険証については名義変更には必要ありませんが、車検を受ける際に必要になります。

また、自賠責保険証を不携帯で運転した場合、30万円以下の罰金となります(自動車損害賠償保障法第88条)。

こちらも重要な書類ですので、受け取り忘れがないよう、気をつける必要があります。

1・4ナンバー車は1day保険に加入できない

貨物自動車である「1・4ナンバー車」は車検が有効であっても、1day保険に加入することができません。そのため、貨物自動車を自走引き取りする場合は、

  • 一時的に、ネット型保険等で月割りの保険を契約する
  • (軽自動車のみ可)名義変更を完了させ、保険契約する

などの上、自走する必要があります。

代表的な1・4ナンバーの車種は次に通りです。

1ナンバー車(主にピックアップトラック)

  • ハイラックス(トヨタ)
  • トライトン(三菱)

4ナンバー車

  • ハイエース(トヨタ)
  • エブリイ(スズキ)
  • ハイゼットカーゴ(ダイハツ)
  • ジムニー(スズキ、主に1995年以前に登場した車両)
  • 軽トラ

特に注意しておきたいのは、エブリイジムニーです。

エブリイは4ナンバーである「エブリイ」と、5ナンバーである「エブリイワゴン」があります。

5ナンバーであるエブリイワゴンは1day保険に入れますが、4ナンバーであるエブリイは1day保険に入れません

ジムニーは1995年11月以降に販売されたモデルのほとんどが「5ナンバー」ですが、それ以前に販売されたモデルは「4ナンバー」になります。

歴代ジムニーでも人気を誇る「JA11ジムニー」も、4ナンバーに該当します。

ジムニーを購入予定の方は、年式にも注意を払っておく必要があります。

まとめ

個人売買は車両を安く購入できることが魅力ですが、名義変更等の手続きや車両輸送、メンテナンス管理など、様々なことを考えたうえで購入することが必要になります。

また、場合によっては専門店などで購入する場合より、トータルコストが高くなってしまう可能性もあります。

これらが億劫であると感じる方は、最低でも中古車センターや町の車屋で購入する方が良いでしょう。

逆に、多少の手間を惜しんででも車両を安く購入したい方や、車のメンテナンス・トラブルを楽しむことができる方は、個人売買で自動車を購入してみるのも視野に入れてよいでしょう。

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ABOUT ME
R.Gray
GR86、ジムニー(JA11)、ミニクーパーS(R53)の3台持ちをしている20代です。趣味はドライブ、旅行、ゲームなど。MT車の運転や車のレビューなど、車に関する様々なことを発信していきます。