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AT限定解除をスムーズに終わらせるポイント!

MT車に乗りたいと思っているものの、ネット上に「AT限定解除は難しい」という声が多く、不安に感じている方もいるかと思います。

そこで本記事では筆者の経験も踏まえ、少しでもスムーズに限定解除するための段取りからMT車運転のポイントをまとめました。

オススメ動画も併せて紹介しますので、予習・復習や疑問解消に活用してもらえればと思います。

主な教習内容と準備・段取り

クラッチペダルとは何なのかを理解しておく

AT車とMT車の最大の違いと言っても過言ではないのが、クラッチ操作です。

クラッチはエンジンの動力をタイヤに伝えたり、切り離したりする役割をしており、ペダルを上げると動力が伝わります。反対に、ペダルを踏み込むとエンジンからの動力はタイヤに伝わらなくなります

また、アクセル・ブレーキは右足で操作しますが、クラッチは左足で操作します

発進時にはクラッチ操作を丁寧に行わないとエンジンが止まってしまう、「エンスト」を起こしてしまいます。

MT車の運転はアクセル操作とクラッチ操作が重要!

主な教習内容と概要

AT限定解除の教習は「MT車を運転するために必要な技能の習得」になります。学科教習はなく、技能教習4時限(内、みきわめ1時限)となります。

主な教習内容は、

  • 発進・停止
  • ギアチェンジ
  • S字・クランク走行
  • 坂道発進

です。

発進・停止

AT車であれば「Dレンジ」に入れてブレーキペダルを放すだけで発進できますが、MT車の場合はアクセルとクラッチ操作が発進時に必要になります

また、AT車はブレーキペダルを踏むだけで停止できますが、MT車はある程度速度が落ちたらクラッチぺダルを踏み込まないとエンストしてしまいます

AT車の発進方法とMT車の発進方法をまとめると、次の通りになります。

AT車の発進手順
  1. D」にギアを入れる
  2. サイドブレーキが引いてある場合は解除する
  3. ブレーキペダルを放す
  4. 発進できる
MT車の発進手順
  1. 1」にギアを入れる
  2. サイドブレーキが引いてある場合は解除する
  3. 右足をブレーキからアクセルに移し、軽く踏んだ状態にする
  4. クラッチペダルをゆっくり上げる
  5. 発進できる

ギアチェンジ

MT車の場合は自転車に乗るときのように、ギアを自分で変えながら走行します。ギアの選び方は自転車と同じで速度が低いほど「1」に近いギアを、速度が高いほど「5」に近いギアを選びます。

坂道発進

AT車であればアクセルを踏むだけですが、MT車の場合は正しい手順を踏まないと非常に難しいです。

ただし、AT限定解除の場合は場内のみですので、落ち着いて行えば大丈夫です。

S字・クランク走行

初めて免許を取る際は車両感覚を掴むことが主な目的ですが、限定解除教習ではMT車で低速走行するために必要な「断続クラッチ」の習得が主な目的となります

ただし、卒検時に脱輪すると減点されるのはAT限定解除審査でも同じですので、脱輪しないよう注意しましょう

1週間以内に卒業検定まで終わらせるように日程を組む

教習から検定まで、短期集中で終わらせることが大事です。

AT限定解除における教習は技能教習4時限のみとなっており、短時間で卒業検定に合格できるレベルにする必要があります。そのためには感覚を鈍らせないよう、教習4時間から卒業検定までの期間をなるべく空けないことが重要になってきます。

ただし、「道路交通法」の規定により、技能教習は原則として1日2時間まで(条件つきで3時間まで)と定められているため、少なくとも技能教習を終わらせるのに2日かかります。卒業検定の日数も含めると、最低3日は教習所に通う必要があります

筆者の場合は2日連続で2時間ずつ教習を入れ、1日空けて卒業検定を受けるようにスケジュール調整しました。技能教習1時間目から卒業検定まで、4日で終わるようなスケジュールです。

予習・復習をする

予習・復習も重要になってきます

いい年になって予習・復習なんてしたくないかと思いますが、実車で練習できるのはたったの4時間だけです。また、MT車の運転はAT車よりも難しいです。

教習時間内では「頭脳での理解と運転技能のギャップを埋める時間」とするためにも、できなかったことや苦手だと感じたことはネットで調べたり、教官からアドバイスを求めたうえでメモを取るなど、教習時間外の能力向上に努めましょう。

また、イメージトレーニングを行うのも効果があるかと思います。

MT車運転のポイント

シフトチェンジは手元を見なくてもできる!

AT車では運転中にシフトレバーを操作する機会がほぼないため、最初の頃は入れたい位置にギアが入っているか不安になるかもしれません。ですが、MT車のシフトレバーは手元を見なくても確実にシフトチェンジできるような構造になっています

  1. 発進時、1速に入れるときはシフトレバーを助手席側に倒し、前に押し込む。
  2. 1→2速にするときはシフトレバーを助手席側に倒しながら、後ろ側に引く。
  3. 2→3速にするときはシフトレバーをニュートラルに戻したあと、前に押し込む。

本記事では場内で使用する範囲内のシフトアップの仕方のみ記述しましたが、運転教本が手元にある方は、そちらの方もぜひ確認してみてください。

クラッチ操作は左ひざを上手く使うのがポイント

MT車を運転する上での最初の難関がクラッチ操作かと思います。

アクセルペダル・ブレーキペダルの操作は、かかとを支点にしながら踏み込み量を調整して操作します。

一方、クラッチペダルは左足全体を上げ下げして踏み込み量を調整して操作します。特に、クラッチを繋ぐ際は「左足をゆっくり上げる」のではなく、「左ひざをじわじわと曲げていく」というのが運転のしやすいクラッチ操作になります。

脚力に自信のない方でもこの方法を実践するとクラッチ操作しやすいかと思いますし、これをマスターすれば、クラッチ操作も苦ではなくなります。

筆者自身もこの方法を知ってから、エンストする確率がグッと減りました。

クラッチ操作については5:52~8:20あたりが参考になります。
半クラキープについては9:04~14:30あたりが参考になります。

10km/h前後の速度調整はアクセルとクラッチで行う

S字カーブやクランクなどの狭路走行を行う際、AT車ではブレーキペダルの踏み加減を調整し、走行していたかと思います。

一方、MT車の場合はアクセルペダルを軽く踏んだ状態でクラッチペダルの踏み加減を調整し、狭路を走行します(断続クラッチと言います)。

ポイントは、「速度を下げる場合でも、アクセルの踏み加減は変えない(緩めない)」ということです。

何で?と思うかもしれませんが、クラッチペダルを上げればより動力が伝達するため速度が上がりますし、クラッチペダルを踏み込めば動力が伝達しなくなるため速度が下がります。また、10km/h前後で走行する場合、アクセルを緩めてしまうとエンストしてしまう確率が高くなってしまいます。このため、アクセルは緩めずにクラッチペダルの踏み加減で速度調整を行います

この感覚はAT車に慣れているとかえって難しいと感じるかと思いますが、頑張ってマスターしましょう。

坂道発進は落ち着いて確実に

MT車で苦手意識を持つ人が多いのが坂道発進です。ですが、場内であれば落ち着いて丁寧に発進すれば大丈夫です

坂道発進では「とにかく慌てないこと」、「アクセルを2,000~2,500回転程度にキープし、半クラッチまで丁寧に持っていくこと」、「半クラッチ状態になったらサイドブレーキを下げ、ある程度速度が乗ってからクラッチを繋ぎきること」がポイントです。

特に、「ある程度速度が乗ってからクラッチを繋ぎきること」というのは坂道に限らず、発進の基本です

MT車における坂道発進をまとめると、次のようになります。

MT車の坂道発進(教習所内)
  1. 停車したら、サイドブレーキを引く
  2. ブレーキペダルをゆっくり緩め、後退しないことを確認する(後退する場合は、ブレーキペダルをいっぱいに踏み込み、もう少しサイドブレーキを強く引く)
  3. ギアを「1」に入れ、回転数が2,000~2,500程になるようにアクセルをキープする
  4. エンジンの音が低くなるまで、ゆっくりクラッチペダルを上げる
  5. アクセル・クラッチをキープしながら、サイドブレーキを解除する
  6. 発進できる
  7. 坂を登り切ったら左足を完全に上げる

まとめ

4時間という少ない時間でスムーズにAT限定解除するには「短期集中で行うこと」と「予習・復習を行うこと」が特に重要です。

技能面は練習あるのみですが、クラッチ操作は左ひざの使い方が重要です。また、MT車の運転はクラッチ操作とアクセル操作をどれだけ上手に行えるかが重要です。

これらを実践すれば、少しでも早くMT車の運転が上達するかと思います。

【MT初心者必見】エンストさせないためのコツ MT車の運転はAT車よりも難しく、最初はエンストばかりで心が折れそうになるかと思います。筆者もMT車に乗りたての頃は公道に出てもしばし...

余談:無事限定解除出来たらすぐにMT車を運転しよう

筆者の場合は免許更新が近かったため、その前に限定解除を行いました。

しかし、限定解除を済ませてから約4か月後にMTのスポーツカーを試乗しようとしたところ、何と発進すらままならない状態に(!)。その日は公道に出るのが不安すぎて、結局ATに乗ることにしました...

最終的にはMTでその車を購入することにしましたが、納車に半年程かかることや公道でのMT練習をしたかったため、1週間後に練習用車も購入するという経験をしました(バカ)。

私用でMT車に乗りたいという方は、車両購入のタイミングも合わせて限定解除したり、MT車の練習に付き合ってくれるような人脈を作ったりすることが必要かと思います。

AT限定解除後にするべき練習内容 AT限定解除審査に無事合格したものの、教習所内の運転のみで本当に公道を走行できるのか、心配になる方も多いかと思います。 そこで本...

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りょー
GR86オーナー。ブログ初心者。 地方国公立大学にて機械工学を学んだ後、機械メンテナンス業務に従事(非自動車)。 自身の経験談も踏まえ、車に関する様々な情報を発信中。