インターネットでMINIについて検索すると、ほぼ間違いなくヒットするのが「ミニクーパー やめとけ」という文言です。
実際問題、MINIは国産車と比較して故障が多かったり、ガソリン代や車検など維持費が高いのも事実です。
しかしながら、MINI専門店が全国各地にあることから、根強いファンが多いブランドであることもまた事実です。
本記事ではMINIを購入して後悔しないよう、購入を迷っている方に向けて記事を作成しました。
MINIの購入を検討している方、特に輸入車自体が初めての方はぜひ参考にしていただけたらと思います。
MINIの特徴
MINIの特徴は何と言っても「誰が見てもMINIと分かる、唯一無二のデザイン」「ゴーカートフィーリング」です。
デザインについては今から半世紀前の「ローバーミニ」と同じく丸目のヘッドライトを採用しています。
また、コンパクトな車体に対してホイールベースを長くとり、キビキビとしたハンドリングを持ち合わせた「ゴーカートフィーリング」もまた、運転好きにはたまらないでしょう。
筆者もこの2点に惹かれ、R53ミニクーパーSを購入しました。
MINIは人を選ぶクルマ
MINIにはオシャレで可愛らしさデザインと、ゴーカートフィーリングが魅力ですが、そんなMINIにも欠点があります。
また、ミニを購入して1年近く経過した身からすると、「MINIは人を選ぶクルマである」と筆者は考えています。
その要因は以下のとおりです。
- 燃費が国産車より悪い(しかも、ガソリン車はハイオク指定)
- メンテナンス費用が国産車より高い
- 乗り心地は意外と悪い(ゴーカートフィーリングの裏返し)
燃費が国産車より悪い
みんカラによると、街中でよく見かける「F55・F56(3代目ハッチバック)」の平均燃費はガソリン車が12.03km/L、ディーゼル車が16.70km/Lとなっています。
また、ガソリン車はハイオクが指定されています。
国産車のコンパクトカーやコンパクトSUVと比較すると、燃費の面では劣ると言えるでしょう。
(引用:MINIの燃費 – みんカラ)
メンテナンス費用が国産車より高い
輸入車全般的に言えることですが、MINIも国産車と比較してメンテナンス費用が高くなります。
筆者の経験談を例として挙げると、オイル交換1回で約16,000円しました(フィルター交換代含む)。
MINI専門店で実施してもらったのもあるでしょうが、それ以上に、性能の高いオイルが指定されているのも要因であると考えられます。
このように、MINIはオイル以外にも様々な部品などが性能の良いものを使用する必要があったり、高機能であるゆえに故障が発生しやすかったりするのではないかと考えられます。
乗り心地は意外と悪い
先ほど「ゴーカートフィーリングが特徴」と説明しましたが、運転する面白さを追求しない人からすれば、「足回りが硬く、乗っていて疲れやすい」とも言えます。
ここ10年間で販売された車種は大分マイルドになったとも言われていますが、それでも乗り心地の良さを求める方にとっては乗り心地が悪いと感じる可能性もありそうです。
なぜMINIを購入するのか?を考えておく
MINIを購入して後悔する人の多くは「国産車と同じ感覚で乗れる」と勘違いしているケースが多いのではないかと感じます。
しかしながら、先述の通り、MINIは燃費が国産車よりも悪い傾向にあることや、故障などによるメンテナンス費用が嵩みがちであることがわかります。
したがって、国産車と同じ感覚で乗れると思い込んで購入してしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔する可能性が高いです。
「本当にMINIが欲しいのか?」「手のかかる子供かのように、大事にできる自信があるか?」を事前に考えておくことが重要です。
例えば、ミニクーパー3ドアを新車で購入する場合、399万円〜となっていますが、これだけの予算があれば、GR86・BRZの上位グレードを購入することも可能です。
それでも尚、「やっぱりMINIが欲しい!」と強く言えるかどうかが重要です。
MINIをオススメする人・しない人
- 車が好きな人
- 車のメンテナンスに知識が多少なりともある人、又はMINIを通じてメンテナンスの知識を得たい人
- MINIに関する相談ができる環境にある人
- 多少手間が掛かってもMINIに乗りたい人
- デザインだけで購入を検討している人
- コストパフォーマンスを求める人
- 乗り心地の良さや居住性を求める人
- なるべくトラブルを避けたい人
リースやレンタカーでお試しを!
正直のところ、MINIはBMWがブランド継承してから、「プレミアムコンパクトカー」という立ち位置になり、「贅沢品」といったポジションになります。
また、燃費や機能性・信頼性であればやはり、国産車の方が優れています。
購入しようか迷っている方は、レンタカーやリースで使用感を試してみるのが確実です。
その時点で「思っていたのと違うな」と思えば購入をやめた方がいいですし、「所有してみたいな」と感じれば購入を検討しても良いと思います。
「BMW Group モビリティ・サービス」という、正規MINIディーラーによるMINI レンタカー・サービスもありますので、MINIを購入しようと考えている方はこちらのサービスを利用してみると、購入後に後悔しにくくなるでしょう。
まとめ

MINIはデザインもオシャレで走りも良く、所有感も満たされるようなクルマです。
一方、維持する上では避けては通れない面があることもまた事実です。
新車で購入する場合はもちろんのこと、中古車で購入する場合でも維持費は国産車より嵩むことは念頭に入れておきましょう。
これからMINIを購入する方への参考になれば幸いです。